空気から水を作ることでボトリングされた飲料水が不要になりCO2削減への効果も期待

空気から水を作ることでボトリングされた飲料水が不要になりCO2削減への効果も期待

空気から水を作ることで、ミネラルウォーターとかウォーターサーバーのようにボトリングされた飲料水を不要とすることもでき、CO2削減への効果も期待されます。
ボトルを作るにあたっても、またボトルに詰めた水を輸送するにあたってもエネルギーは必要であり、それはCO2の発生が不可避でしょう。
空気から水を作ることにすれば、ボトルを毎回交換する必要はありませんし、当然ながら重い水を輸送することも不要です。
もちろん、日本のように上水道が完備された国においては、可能な範囲で水道水を利用することがエネルギーやコストの面で最も良いことは言うまでもなく、その点はしっかりと考えておく必要があります。
しかし水道水は残留塩素の問題を始めとして、そのままでは口にしたくないという人も多いでしょう。
また日本では当てはまらないかもしれませんが、世界を見渡すとそのような清潔な水道水が常に使えるとは限らない地域もまだまだ多く存在しています。

水道インフラのない国でも水を利用できる!空気から水を作る

水道のレバーをひねれば簡単に水が出る生活は、当たり前のことではありません。
世界には、水道インフラのない国や地域が多くあり、早朝になると女性が水を汲みに遠くまででかけるといった重労働で1日が始まるという生活を送っている方も多くいます。
そんな問題を解決の一助となる「空気から水を作る」技術が開発されました。
冬の季節に窓にできる結露現象を応用することで液体の水を作り出します。
この結露を人工的に起こすことで水道インフラの代替や補助、災害時の飲料水確保などで利用できると考えられています。
空気から水を作る仕組みでは、エアフィルターを使った空を正常化した上で水分を取り出し、複数のろ過器を通して不純物を取り除き、紫外線に当てることで殺菌していきます。
タンクに保存された水は、濾過と殺菌を繰り返すことで清浄な状態に保てるため、いつでも水を利用できます。
災害時に水道が使えなくなったときにも活躍する他、途上国での水資源確保にも貢献すると期待されています。